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「シロツメクサにサボテン文様」琉球紅型紗紬着物地
日本工芸会正会員　玉那覇有勝作

1968年沖縄生まれ。日本工芸会正会員。
2001年に公務員をやめ、玉那覇紅型工房に入り創作活動をはじめられます。
その後早速才能を発揮、第55回日本伝統工芸展「新人賞」をはじめ、第56回「奨励賞」など数々の賞を受賞されています。
第44回日本伝統工芸染織展出品作品。
縦にS字の形のサボテンが連なるように描かれ、並んだお花はまるで子どもの頃に一生懸命作ったシロツメクサの首飾りを思い起こさせるように可愛いく、連続する模様が流れるようにリズミカルで、色使いも新鮮な清涼感のあふれる素晴らしい作品です。
ジョーゼットのようなしなやかでほんのりと透け感のある生地ですので、全体の発色が淡い印象になっています。
こちらの作品ではサボテンの黄色味のある緑・麹塵色が特に目にとまります。
有勝さんご自身も毎回同じ配色にならないように工夫をされているとおっしゃっていますが、伝統を守りながらもフレッシュな作品を作られるというのは非常に大変な事なのだろうと改めて感じます。
海の見える広々とした明るい読谷の工房で、すべての工程を一貫してお一人でこなされで作品づくりをされているため作品数はそう多くありません。
特にもう1点ご紹介しています「オクラレルカに草花文様」と同様に、これほどの大作はなかなか手に入らないという事からも、有勝さんのファンの方にはこの機会に是非ご覧いただきたいと思います。
麹塵色（きくじんいろ）は「#5d6647　WEB色見本　原色大辞典」を、
桑の実色は「#492e4d　WEB色見本　原色大辞典」を、
青藍色は「#274a78　WEB色見本　和色大辞典」を、
玉蜀黍色（とうもろこしいろ）は「#cca13d　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。