【築城則子】
1952年 福岡県北九州市生まれ。
1974年に早稲田大学文学部を中退されて染織の道に進まれました。
その後、地元の伝統的な織物である「小倉織」の研究と復元を始められ、1984年に「小倉織」、つづいて1994年には「小倉縮」を完成されました。
北村武資氏の「羅」の伝承者育成会にも参加され、さらなる古代の織りの研究をなさったり、常に新鮮で力強い素晴らしい作品を発表し、銀座「和光」でも作品展を続けていらっしゃいます。
明治期頃からでしょうか。一般的にも多少木綿のワタが手に入りやすくなった時代に全国でも色々な地織の木綿や絣が盛んに作られました。
そんな中でも「小倉縞」と呼ばれた縞は袴地などにも用いられたためか非常に打ち込みが強く、男性にしか織る事ができなかったと聞きました。
そんな実用的な織物を女性が復元され、女性の感性でデザインされ、現代の用の美にかなったハイセンスなものとして確立された事は素晴らしいと改めて感じます。
その作品に出合うたびにいつも啓発されるような感動をおぼえます。
隣り合う色のもたらす効果を最大限に活かされて織り出された作品には不思議な小宇宙が広がり、縞という世界の持つ果てしない可能性を実現されているのではないかと感じます。
そして何より身に着けられますと別格にお洒落です。
現在、日本伝統工芸会正会員として後継者育成にも貢献されています。 |