重要無形文化財越後上布 「浅縹地茶屋辻文様」着尺
鈴木苧紡庵作

商品番号 m0415
販売価格 有難うございました

※こちらは単衣のお仕立の加工代金を含めた販売価格となっております。
 (特殊なお仕立・加工をご希望の方はお問い合せください。)

商品説明
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【商品説明】
またこの輝く夏の宝石のような織物と向かい合う季節がやってまいりました。
何度手に取ってみても、そして長い時間見ていても飽きる事のない美しさと魅力にあふれています。
その魅力のわけは数えきれないほどあり、どの要素がいちばんなのか明確にはわかりませんが、1000年以上もの間、変わる事なく暮らしに根付き、そして人々を魅了し続けたこの織物は言葉では表現できない何か魔力を持っているようにさえ見えます。

毎年7月に刈り取った苧麻を髪の毛よりも細い糸に裂き、ひとつひとつ括り繋いで糸を作っていきますが、経糸だけでも14mの長さのものが約1300本分も必要となります。
3月に新潟を訪れた際、越後上布の組合で経糸を張って調整されているところでその事を聞いた時点でもうお手上げという気持ちになりました。
そうして作られた糸を染め、さらにそれを非常に寒い部屋で暖房もつけず湿度を保ちながら根気強く織られるという事を伺いました。
最後に雪晒しをして仕上がりますと本当に輝く美しさになります。
70工程にも及ぶ手仕事の積み重ね、それも熟練の人の手による高い技術と時間と根気とが必要となります。
長い歴史の中で数々の工夫を重ねられたのでしょうが、自然のものでここまでの織物に完成させる事ができる日本人の底力のようなものさえ感じます。
雪に閉ざされた期間、家族のための収入源になったという雪深い地域ならではの事情で織られていた時代があったようです。
それは他の地域でも言える事で、農閑期には木綿を育てて織るというような事が繰り返されてきている点からも日本の女性はたくましいと思えたりします。
そうした中、越後上布は日本でいち早くユネスコの無形文化財遺産に登録をされました。

こちらは全体に茶屋辻の模様が細かく織りだされた特に珍しい重要無形文化財の越後上布です。
グレー味のある明るい浅葱色が、今年の春に雪晒しをしていただいて本当に綺麗に冴え冴えとしました。
近年ではもちろんの事、その当時でも大変珍しかったと思われる模様です。
全体に流れるような流水の線がなめらかに描かれ、岩山に木々があったり、茅葺の小さな家があったりとのどかさも感じられる牧歌的な風景が絣で表されています。
高尚な重要無形文化財の越後上布でありながら、小さなお家の風情がどこか昔話のようで楽しげにも見えます。
そういった個性も鈴木苧紡庵氏の作品ならではのものではないでしょうか。
今年はその貴重な作品をこちらのほかにも3反ご案内できますのも嬉しい事です。
この機会に是非実物をご覧いただきたい、大変繊細で清らかな印象の美しい織物です。
以下の文章がこの作品についていた説明文に記載されていました。

鈴木苧紡庵
1914年生まれ、1988年没
重要無形文化財越後上布の制作における第一人者せあり伝統の技術を守り、
手括り、手織り、そしてひと柄につき生産は3反のみと限りこだわりの作品を制作。
鈴木氏は極細の苧麻を用い、繊細 かつ大胆な絣使づかいをもって表現をし、
産地の後継にも多大なる影響をあたえている。