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【商品説明】
作品には手に取って触るのも気をつかってしまうようなオーラがあります。
まずは地染めの暈しの色使い、なんとも言えない品格のある色気にうっとりとします。
静かな光沢を放つ胡桃染の気品のある色が肩の方に使われて輝くように綺麗です。
裾に向かっては、ミルクココアのようなまろやかな温かみのある煤竹色の暈し染めが段々と濃くなるように染められています。
絵羽附けとなった模様は、そのほとんどが渋めの金で描かれているのにも関わらず、素晴らしい秋の情景が伝わってきます。
弧を描く形に配置された竹垣の立体感、竹を括った紐の臨場感、改めて思う摺り箔の美しさ、そっと置かれた石の重厚さ、色付く紅葉の可憐さと、どれをとっても見とれてしまうほどに素晴らしいです。
帯がくる位置に集約された図柄のまとまりをはじめて目にした時には嬉しくて時間を忘れて見入ってしまいました。
主役の竹垣は老竹色の緑に金彩が重ねられているようで、まだ竹が茶色になりきっていない活き活きとしたフレッシュさを感じます。
それを束ねる紐を表した虫襖色の刺繍の糸が柄全体をきりっと引き締めているようで心地良く感じられます。
そこから左右に枝を張る紅葉の小さな葉が少しだけ色付いた様子が琥珀色で染められ、華やかさを添えているようです。
福田氏は満足のいく色味になるまで丁寧に地染めを繰り返し、箔を置き、手刺繍を施すいう、ひとつの作品の工程すべてに関わられて本物をつくりあげていかれるそうです。
その作者の熱い思いが確実に伝わってくる迫力のある作品です。
こんな素敵なコートをお召しになっている方に出会ったら、私なら拝見したさにしばらく後ろからついていってしまうかもしれません。
是非実物をご覧いただきたい、希少性も高いと思われる素晴らしい逸品です。
身丈は約105cm、裄丈は約69cmまでお仕立が可能です。
胡桃染色（くるみぞめいろ）は「#a58f86 WEB色見本 和色大辞典」を、
煤竹色（すすたけいろ）は「#4d3936 WEB色見本 原色大辞典」を、
虫襖色（むしあおいろ）は「#3a5b52 WEB色見本 和色大辞典」を、
老竹色（おいたけいろ）は「#769164 WEB色見本 和色大辞典」を、
琥珀色は「#99602e WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。 |
