【商品説明】
現在、鹿児島で創作活動を続けられている林郁さん。
地元鹿児島で大島紬から織りの世界に入られました。
卓越した技術と持ち前の探求心で、他では見る事がないオリジナリティあふれる織物をつくる事に人生を捧げてこられたと言っても過言ではないほどに、すべて独学に近い形で研究、創作を続けてこられました。
ご自宅の周りや近くにある植物で絣を括り、草木で染め、ひとつずつ手織りで作品をつくられます。
「うす黄地飛絣入道屯織着尺」
絵画を集められるのがご趣味で、工房には「もう飾るところがないのよ」と言われるくらいたくさんの焼き物と一緒に近代美術の額が並べ掛けてありました。
また本棚には驚くほどの文献があって、作品も見たい、文献も見たいと、失礼ながら私はうろうろしてしまいました。
作家さんの工房を訪れると皆さん本当に研究熱心だと毎回改めて思います。
林さんも何事にも熱心で真面目で心の温かい素晴らしい方です。
こちらは洗練されたい色使いに道屯の小さな浮き織がきらりと光る、輝くように美しい作品です。
せっかくお洒落をするならこういったお着物を身に着けて、少しおめかしした気分で最高に素敵な一日を過ごせたらと思ったりします。
絣の入った縞は練色と青白橡色、鴇浅葱色という淡い色ばかりの絣が繰り返しで少しずらして並べられていて、間に置かれた柴染色の2本の細い縞が目立たないながらも絣の縞を引き締めているように見えます。
主役の若芽色の道屯の縞は本当に綺麗です。
その浮き織がお召しいただいて動かれる時にはきらっと光を反射して、若芽色の浅い黄緑がどんなに素敵に映える事かと思います。
ちょっと贅沢に単衣にお仕立をされるのも良いですね。
5月、6月、そして9月後半から10月には工芸の展示会やイベントが多く、こういった単衣はどこにお出かけするにも目を引いて気分を盛り上げてくれますし、活躍してくれそうです。
もちろん袷の時期に着る白地の明るい色のお着物は、またお洒落感が一段とアップしますので、袷にお仕立をされるのも素敵です。
それぞれにタイプの違う作品を是非この機会に見比べながらご覧ください。
若芽色は「#c2cc97 WEB色見本」を、
練色(ねりいろ)は「#ccc4af WEB色見本」を、
青白橡色(あおしろつるばみいろ)は「#76806b WEB色見本」を、
鴇浅葱色(ときあさぎいろ)は「#805f5c WEB色見本」を、
柴染色(ふしぞめいろ)は「#b28c6e WEB色見本」をご参照下さい。 |