【商品説明】
山の稜線のようなジグザグの線がずらし絣で表され、花盛りの山々が春の霞に包まれたようでもあります。
透きとおるような赤紫・南部紫紺色がベースとなって、花の躑躅色、また影のようにその綺麗な色を引き立てている藍墨茶色とのバランスが絶妙です。
作品について山本先生は、山桜にも見えるし、春の山が動いているようにも見える、さらに先生は姫路にお住まいなので「お城の白壁と桜」のようでもあると仰っていました。
すべて綾で織られ、交差する線の集合が色々なイマジネーションの広がりを見せてくれる事は本当に面白いと改めて思いました。
帯にお仕立てをしてお召しいただきますと、本当にお花が咲いたように美しい事でしょう。
南部紫紺色は「#9C315D color-sample.com」を、
躑躅色(つつじいろ)は「#DF548F color-sample.com」を、
藍墨茶色は「#474a4d color-sample.com」をご参照下さい。
【山本和子】
染織作家。国画会会員。昭和17年、歯科医の父と俳人の母との間に生まれる。
昭和41年、東京の女子美術大学工芸科卒業。
この年国画会初出品したのを皮切りに、地元兵庫県姫路市にて創作活動を開始。
以後、さまざまな展覧会に出品。平成23年には、兵庫県文化功労者を受章。
現在は兵庫県工芸美術作家協会相談役も務める。
50年以上、創作を続ける山本和子さんが初めて手仕事の美に感銘を受けたのは、当時通っていた高校の美術教師で、国画会所属の画家・尾田龍さんとの出会いでした。
その後、女子美術大学で染織の道を選び染織家・柳悦孝氏に、薫陶を受けました。
山本さんは長年「森へ行こう」というタイトルで作品を作り続けています。
「若き日に教えを受けた(柳)悦孝先生に『私達は、大地が生み出す有限の資源の中で暮らし、染め織りという仕事ができます。ですから水一滴も無駄にしないでください』と教えられました。」 |