【商品説明】
こちらは算崩しの模様を平織りと8枚綾織で織って風合いの違いを出し、綾織の立体感を楽しんでいただきたいそうです。
白汚しの淡いグレーベージュと、儚げに色ついた浅紫色で織り成された事で不思議な色合いが生まれた作品です。
全体が組紐で編んだものに見えるようなシンプルな面白さと、凹凸感のある複雑な光沢が魅力的です。
カジュアルなアイテムとして生まれているのに気品があり、可愛い色でありながら大人のお召し物の風格もあります。
算崩しの模様は昔から男性のお着物に多く見られますが、色が違って、扱いも違うとこんなに洗練された美しさになるのかと驚きました。
個人的で申し訳ないのですが、特に明るい色のお着物が好きな私にはたまらないくらい着てみたいと思う素敵な色の一点です。
帯の合わせ方によってお召しいただける範囲が広く、格高の袋帯や名古屋帯ともお合わせいただける力があります。
浅紫色は「#B598AC color-sample.com」をご参照下さい。
【山本和子】
染織作家。国画会会員。昭和17年、歯科医の父と俳人の母との間に生まれる。
昭和41年、東京の女子美術大学工芸科卒業。
この年国画会初出品したのを皮切りに、地元兵庫県姫路市にて創作活動を開始。
以後、さまざまな展覧会に出品。平成23年には、兵庫県文化功労者を受章。
現在は兵庫県工芸美術作家協会相談役も務める。
50年以上、創作を続ける山本和子さんが初めて手仕事の美に感銘を受けたのは、当時通っていた高校の美術教師で、国画会所属の画家・尾田龍さんとの出会いでした。
その後、女子美術大学で染織の道を選び染織家・柳悦孝氏に、薫陶を受けました。
山本さんは長年「森へ行こう」というタイトルで作品を作り続けています。
「若き日に教えを受けた(柳)悦孝先生に『私達は、大地が生み出す有限の資源の中で暮らし、染め織りという仕事ができます。ですから水一滴も無駄にしないでください』と教えられました。」 |