【商品説明】
少し前に先生が段絣と格子の組み合わせに挑戦された頃の作品を、ご自分用にと思われていた保存版的なものを今回特別に4点お出しいただきました。
その4点のひとつ、浅蘇芳色と鴇鼠色の市松が綾織で織り出され、それに深紫色と皆紅色の縞が横切る模様の、綾の光沢が綺麗な工芸的で素敵な作品です。
どれもこれも華やかな色をお互いに効果的なものとなるように使いこなされて優れたデザインをされる山本先生のセンスに改めて感心しました。
一度に春が来たようなこんなきれいな色のお着物は、思いきり華やかにお召しになるのが良いと思います。
お花が咲いたような市松綾の変化のある光沢が玉虫のように本当に美しく、動かれるたびにニュアンスのあるものとなって着る方を素晴らしく引き立ててくれる事と思います。
非常に華やかでありながら品格があり、均整の取れた美しいお着物です。
浅蘇芳色は「#a25768 color-sample.com」を、
鴇鼠色(ときねずいろ)は「#e4d2d8 color-sample.com」を、
深紫色は「#493759 color-sample.com」を、
皆紅色(かいこうしょく)は「#972C47 color-sample.com」をご参照下さい。
【山本和子】
染織作家。国画会会員。昭和17年、歯科医の父と俳人の母との間に生まれる。
昭和41年、東京の女子美術大学工芸科卒業。
この年国画会初出品したのを皮切りに、地元兵庫県姫路市にて創作活動を開始。
以後、さまざまな展覧会に出品。平成23年には、兵庫県文化功労者を受章。
現在は兵庫県工芸美術作家協会相談役も務める。
50年以上、創作を続ける山本和子さんが初めて手仕事の美に感銘を受けたのは、当時通っていた高校の美術教師で、国画会所属の画家・尾田龍さんとの出会いでした。
その後、女子美術大学で染織の道を選び染織家・柳悦孝氏に、薫陶を受けました。
山本さんは長年「森へ行こう」というタイトルで作品を作り続けています。
「若き日に教えを受けた(柳)悦孝先生に『私達は、大地が生み出す有限の資源の中で暮らし、染め織りという仕事ができます。ですから水一滴も無駄にしないでください』と教えられました。」 |