【商品説明】
『工芸作家作品展』
日本工芸会、国画会で活躍される作家さんたちの作品をご紹介させていただきます。
長年かかって集めたものや、お願いをして制作していただいたもの、
着物ファンの一人として「これは是非着たい」と思える着物や帯を集めてご案内させていただきます。
お好みによってそれぞれに見応えのある作品が揃います。
この機会に是非一度お立ち寄りくださいませ。
「銀色の楽園」型絵染着物地 国画会会員 小島貞二作
銀座方面にお出かけがあると、時折当店にも立ち寄ってくださる小島先生。
仲良くされている松尾鏡子さんが織られた生地を手に入れたんだと嬉しそうにお話をされて、またとても大切にされていて「なかなか染める段階にならないんだよね」とも仰っていました。
それから何か月か経ったある日、試しにに少し染めたものをお持ちくださったのですが、その素晴らしさに驚きました。
細やかな模様と地染めの銀色がかったグレーが、光沢のあるふっくらとした綾織の生地にとても素敵に目に映りました。
「染めあがったら絶対にわけてくださいね」と強くお願いして心待ちにしていました。
3か月くらい経った頃「できたよ」とお持ちくださった時の先生の嬉しそうなお顔は忘れられません。
小島さんはどこかいたずらっ子のようで、何か素敵なものを見せた時に、相手がどれほどまでわかるかなぁといった事を観察されるのがお好きなようです。 私もいつもそれを楽しみにさせていただいているのですが。
宝箱をあけるようにドキドキしながら拝見しました。
2色に染め分けられた地色と、ひとつひとつ目を引く可愛い模様。
鳥もいる、犬も猫も、蝶々もと目で追いかけていくと楽しくて楽しくて時間が経つのも忘れてしまいました。
特に赤にこだわって、顔料も良質なものばかりを使ったから発色が綺麗なんだと説明してくださいました。
仕上げの砧打ちによって、絶妙でしなやかな生地がさらにふっくらとしたものとなって着心地が良くなるそうです。
こういった秀作に出合えてご紹介できる事は、このお仕事をしている者としての喜びのひとつです。
そしてお気に召していただいける方に出会って、素敵に着こなしていただく事がまた楽しみに思えます。
【小島貞二】
1949 年、東京生まれ
1967 年 染色作家の父・小島悳次郎につき染色を始める
1973 年 日本民藝館奨励賞
1977 年 個展活動を開始
1979 年 国画会新人賞。88 年より国画会会員
72 年より20数年度渡印
インドの染織に造詣が深いことでも有名。世界各国で活躍中
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