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【商品説明】
『工芸作家作品展』
日本工芸会、国画会で活躍される作家さんたちの作品をご紹介させていただきます。
長年かかって集めたものや、お願いをして制作していただいたもの、
着物ファンの一人として「これは是非着たい」と思える着物や帯を集めてご案内させていただきます。
お好みによってそれぞれに見応えのある作品が揃います。
この機会に是非一度お立ち寄りくださいませ。
本場黄八丈市松綾織着尺 山下八百子・山下芙美子作
普遍的に人気の高い黄八丈の綾織の着物地です。
本場黄八丈は主に「黄」「樺」「黒」とその中間の色に染められた糸を、状態を見ながら使用され手織りで織られます。
こちらは八丈苅安で染められた落ち着いた黄色を中心に、扱いがもっとも難しいと言われるマダミの木の樹皮で染められた樺色、椎の樹皮と泥染めによる黒に近い緑味のあるグレーの3色で網代の図案に織り出されています。
15年くらい前に「めゆ工房」をお訪ねした時、まだ八百子さんがお元気で染織についてのお話を熱心にしてくださった事を思い出します。
昔は上質な糸がたくさんは手に入らなくて大変であった事や、天蚕を育てられていた時期があったそうで虫や動物の被害から守る事にご苦労されたというお話を伺いました。
綾織は特に力が必要だそうで、お弟子さんたちが織る機の音がすごく大きいのを、私と「もう少しお話したいから少し休みなさい」と言って手を止めさせて色々とお話していただき感激しました。
あの機のカーンという音を思い出します。
物づくりに楽なものはないかもしれませんが、作り手の情熱が伝わってくる作品はそれを見る人に感動を与えてくれます。
今回はそういった作品がたくさん集まり、皆様にご紹介できる事を嬉しく思います。
素敵な網代の市松の黄八丈、伝統的な落ち着きの中に草木で染められた糸が織り成す綾の模様の楽しさが感じられます。
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