喜如嘉の芭蕉布着尺
人間国宝 平良敏子作

商品番号 m0592
販売価格 有難うございました

※こちらはお仕立の加工代金を含めた販売価格となっております。
 (特殊なお仕立・加工をご希望の方はお問い合せください。)

商品説明
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【商品説明】
『工芸作家作品展』
日本工芸会、国画会で活躍される作家さんたちの作品をご紹介させていただきます。
長年かかって集めたものや、お願いをして制作していただいたもの、
着物ファンの一人として「これは是非着たい」と思える着物や帯を集めてご案内させていただきます。
お好みによってそれぞれに見応えのある作品が揃います。
この機会に是非一度お立ち寄りくださいませ。

喜如嘉の芭蕉布着尺 人間国宝 平良敏子作
芭蕉布は沖縄を代表する染織品のひとつですが、その起源は15世紀頃ではないかとも言われる古い歴史の中、王家から一般庶民にまで身近に愛された織物であったようです。
戦争を挟んで衰退し、資料も焼失してしまった戦後に、使命感を持ってエネルギッシュに復興を遂げ、地域を引っ張って芭蕉布保存会としての形を確立し、煮綛(にーがしー)芭蕉布の復元などを経て芸術性のあるものと押し上げていった平良敏子さんの功績は非常に大きいものがあると思います。
沖縄本島は縦に長い島で、北部の大宜味村の芭蕉布は上質であると昔から言われていたようです。
今年の1月に大宜味村をお訪ねしましたが、広い芭蕉の畑にたくさんの糸芭蕉が育ち、非常に手入れの行き届いた風景は心に染みるような美しさでした。
一本の芭蕉を、外側は暖簾や座布団などの材料に、その内側は帯に、そして一番内側の真っ白な部分は着尺に、とさらにそれも糸の質感によって経糸と緯糸とに選別されていきます。
手績みで糸がつくられ、手括りの絣で主に車輪梅と琉球藍で糸を染め、機にかけられ織られます。
こちらのような細やかなものは本当に神経を使って織られるため、一日にそれほど多くは織られないそうです。
地織は2色の糸で織られていて、経には所々にその2色を捩ったムーディーと言われる糸で縞が織り込まれています。
そのムーディーの糸に小さな矢絣が市松の配置に向かい合わせに並び、隙間にはカギジャーと言われる流水のような模様の絣が織り込まれた、非常に手の込んだ作品となっています。
特別細い糸で制作されていて、一見芭蕉布とは思えないくらいしなやかで繊細です。
これほど上質な芭蕉布にはなかなか出合う機会がないと思われるほど希少性は高いです。
また取り入れていただきやすい色のトーンとなっていて、夏の淡い色の染め帯や、反対に夏物ならではの発色の紅型の帯なども綺麗に合いそうです。
夏の憧れを集めたような素敵な透明感を持つ逸品です。

【平良敏子】
1921年 喜如嘉に生まれる
1933年 母カナさんより織を習う
1944年 倉敷の倉敷工業万寿航空製作所に入所
1946年 倉敷の民藝館館長外村吉之助氏に指導を受ける
1947年 喜如嘉に戻り芭蕉布の制作を始める
1963年 芭蕉布織物工房を開く
      その後沖縄タイムズ文化賞・日本民藝館賞など各賞を受賞
      沖縄県重要無形文化財指定となる
1974年 国の重要無形文化財指定となり、喜如嘉の芭蕉布保存会が技術保持者団体となる
1980年 日本工芸会正会員に推挙され黄綬 褒章を受章
2000年 重要無形文化財「芭蕉布」保持者となる