【商品説明】
『工芸作家作品展』
日本工芸会、国画会で活躍される作家さんたちの作品をご紹介させていただきます。
長年かかって集めたものや、お願いをして制作していただいたもの、
着物ファンの一人として「これは是非着たい」と思える着物や帯を集めてご案内させていただきます。
お好みによってそれぞれに見応えのある作品が揃います。
この機会に是非一度お立ち寄りくださいませ。
「網に草花梅」本場琉球紅型芭蕉布名古屋帯地 人間国宝 玉那覇有公作
今年の1月に玉那覇紅型工房をお訪ねしました。(「沖縄染織工房見学ツアーレポート」を是非ご覧ください)
過去にも何度かお伺いしましたが、玉那覇先生は今回が一番お元気なように見受けられ、嬉しく思いました。
型を出して説明をしてくださったり、型を彫る時に台にするルクジュー(沖縄のお豆腐を干して固めたもの)を見せて下さったり、色挿しの説明をしてくださったり、本当に楽しい時間で、大変お世話になりました。
その時にも何点か作品をお願いしましたが、こちらはそれ以前に少し前の芭蕉布の帯地が手に入り、お願いして染めていただいたものです。
芭蕉布の色がやや濃い飴色になっていて、さらに柄部分には地染めがされて深みのある良い色合いに上がってまいりました。
お若い頃から紅型宗家・城間栄喜氏の手ほどきを受けて厳しい修行を重ねられた玉那覇有公さんは「紅型は型に始まって型に終わる」という氏の言葉を守られ、現在も毎日型彫りを続けていらっしゃいます。
完成度の高い精密な模様が実現される理由はそこにあるのかもしれません。
伝統を守りながらご自身の個性として、毎日スケッチをされる野に咲く草花を動きのあるものとして表現される事にも工夫をされているそうです。
こちらは網目にすすきや蝶々の模様がデザインされた、玉那覇作品らしさのある素晴らしい芭蕉布の帯地です。
【玉那覇有公】
1936年 沖縄県に生まれる
1961年 紅型宗家・城間栄喜氏に師事、修業をはじめる
1963年 独立城間工房の近くに工房を構える
1970年 沖展に初出品
1975年 日本伝統工芸展に初出品、その後も数々の賞を受賞
1991年 日本伝統工芸展で文部大臣賞受賞
1996年 重要無形文化財「紅型」保持者認定
1998年 紫綬褒章受章
日本工芸会正会員
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