【商品説明】
『工芸作家作品展』
日本工芸会、国画会で活躍される作家さんたちの作品をご紹介させていただきます。
長年かかって集めたものや、お願いをして制作していただいたもの、
着物ファンの一人として「これは是非着たい」と思える着物や帯を集めてご案内させていただきます。
お好みによってそれぞれに見応えのある作品が揃います。
この機会に是非一度お立ち寄りくださいませ。
喜如嘉の芭蕉布八寸名古屋帯地 人間国宝 平良敏子作
こちらは昨年の秋、非常に珍しい色でしたので、是非にとお願いをして今年やっとできあがってきた煮綛(にーがしー)の花織の名古屋帯地です。
花の部分には福木と琉球藍で染められた萌葱色の緑・鉄色が浮き上がって特に綺麗です。
1990年に首里城公園開園記念のために、煮綛の芭蕉布の復元を頼まれた際、平良敏子さんは色に非常に苦労されたようで、美恵子さんと試行錯誤を繰り返され、黄色や茜色の作品ができるようになったそうです。
本来王家に献上するための煮綛芭蕉布を、資料も焼失してしまった中で復元される事は本当に大変であったと思います。
こちらの色ですと、藍系の上布のお着物にも、白系の夏のお着物にも綺麗に合うのではないかと思います。
萌葱色の芭蕉布なんてちょっと出合う事がないかもしれません。
地織は芭蕉のそのままの糸との2色使いとなっていて、ニュアンスのある色と光沢をお楽しみいただけます。
今回の『工芸作家作品展』には希少性の高いものがたくさん揃いました。
この機会に是非一度遊びにいらしてください。
鉄色は「#064739 color-sample.com」をご参照下さい。
【平良敏子】
1921年 喜如嘉に生まれる
1933年 母カナさんより織を習う
1944年 倉敷の倉敷工業万寿航空製作所に入所
1946年 倉敷の民藝館館長外村吉之助氏に指導を受ける
1947年 喜如嘉に戻り芭蕉布の制作を始める
1963年 芭蕉布織物工房を開く
その後沖縄タイムズ文化賞・日本民藝館賞など各賞を受賞
沖縄県重要無形文化財指定となる
1974年 国の重要無形 文化財指定となり、喜如嘉の芭蕉布保存会が技術保持者団体となる
1980年 日本工芸会正会員に推挙され黄綬褒章を受章
2000年 重要無形文化財「芭蕉布」保持者となる
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