月華御召訪問着地
曽根武勇作

商品番号 m0847
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商品説明
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【商品説明】
何層にも染め分けられた絣糸の暈しが美しい訪問着のお着物です。
曽根さんの作品の糸を長年染められている方も高齢になられて段々と数が出来なくなっており、
「他の人ではできないんですよ。本当に困っています。」とお話をされていました。
それほどにこの暈しの美しさには人の手によるものならではの味わいが感じられます。
全体に小ぶりな小葵の地紋が宍色と鳥の子色で、裾に七宝が浅紫色で、鱗文が木蘭色で、 そして利休白茶色の濃淡で笹蔓文様が織り出されています。
緯糸もそれに合わせて変えられているので素敵な色の段替わりが現れ、グラデーションも目にも心地良く 感じられます。
ほんのりと色づいたような肩口の宍色もお顔の色を引き立ててくれそうです。
同じく有職文様や正倉院文様の袋帯などとを合わされて、きちんとした雰囲気で大切なお席にご出席されますと 場も華やぎそうな素晴らしい錦のお着物です。

≪曽根さんの解説より≫
明治以降に西陣がジャガードを導入し、無地・縞御召にかわって紋御召が大流行し、西陣織の基礎を築いたと 思われます。
その中で特にその中心となったのが月華御召です。
月華という名はいつごろから言われるようになったかは定かではありませんが、織屋さんの間では地場に対して 文様を表わす絵緯糸の事を月華と言い、絵緯糸が増えるごとに二丁月華、三丁月華とよんでいます。
ウール御召の台頭により徐々に衰退し、現代では殆ど目にすることが無くなり約半世紀になります。
西陣の紋織と御召緯を組み合わせ、今までにない網糸暈し技法による染色と複雑な変化組織を駆使した 現代の錦織として蘇った月華御召です。
地緯糸に左撚り右撚りを各2越ずつ通し、絵緯を一丁通し文様を表現したい織物です。
本作品は経糸に暈し絣及び括り絣の技法で絵羽になっています。
絣色に合わせて緯糸を変えて有職文様、名物裂文様、能装束文様等の格調高い模様を組み合わせて 織りあげられた本格的な錦の訪問着です。

強撚糸による風合いで染めの物とは違った凛としたシャリ感をお楽しみください。
肩の色は宍色「#f0bba8 color-sample.com」
小葵の部分の色は鳥の子色「#ffe9b3 color-sample.com」
七宝の部分の色は浅紫色「#997f95 color-sample.com」
鱗文の部分の色は木蘭色(もくらんじき)「#c7b370 color-sample.com」
笹蔓文の部分の色は利休白茶色「#b3ada0 color-sample.com」をご参照下さい。