【商品説明】
飽くなき探求心を持たれる柚美江さんは色々な繊維にチャレンジされたくて、ある時紙布にも興味を持たれ、さっそく山に楮(こうぞ)を取りに行かれたそうです。
そして独自の工夫を加えて糸をつくられました。
「全部本物の楮で作って糊を使っていないから洗濯機で洗っても大丈夫ですよ、私も試してみましたから」
と、笑いながらお話をされます。
その糸を藍の濃淡で染め、4枚綜絖で変わり織にしてみられたそうです。
白の線で区切られた3段階の藍色がきっぱりとした印象で、お着物に合わせてみますととても綺麗に冴えた雰囲気になります。
こんなデザインがどうやって生まれてくるのか不思議に思える穏やかなお人柄ですが、とにかく作品の事を考えているのがとても楽しいと言われる事が見ていて感じ取れる素晴らしい91歳です。
【青戸柚美江】(あおとゆみえ)
昭和2年、鳥取県米子市生まれ
19歳で島根県安来市の青戸家に嫁ぐ
生まれ故郷の伝統の弓浜絣をもとに、創作性や芸術性の高い木綿のきものを織り始める
一方、出雲の織物の研究、復興にも心を砕く
第41回日本伝統工芸中国支部展鳥取県知事賞などを受賞
「出雲織」を率いる青戸柚美江さんには優れた数多くのお弟子さんがいますが、そのなかには、ご子息やお孫さんも。
ご子息である秀則さん、秀則さんの奥様・泰恵さん、お孫さんである和成さん。
今回は、そうした青戸さんのエスプリを引き継ぎ、「出雲織」の未来を担うご家族の皆さんの作品の一部をご紹介いたします。
|