商品番号 m1149 - 102664 販売価格 380,000円+税 ※こちらはお仕立の加工代金を含めた販売価格となっております。 (特殊なお仕立・加工をご希望の方はお問い合せください。) ※下の1、2、3枚目の写真をクリックすると大きい画像をご覧いただけます。
【商品説明】 昨年当店で個展をしていただき、大変ご好評をいただきました佐藤圭子さんの型絵染の名古屋帯の作品です。 佐藤さんがこちらの作品をお持ちくださった際にしばらく色々とお話をさせていただいたのですが、山郷に初秋に花をつける甘茶蔓と、そのあと実を付けたところを一緒に描かれたそうです。 その葉が4色で染め分けてある事で活き活きとした躍動感が感じられて、主役の役割を果たしているように見えます。 傍に添えられたお星さまのような形の淡萌黄色のお花と、くるくるとした蔓や小さな実がまた可愛らしく、甘茶蔓を囲むリースのように描かれた山芋の実が華やかさを添えています。 アクセントのようにバッタやキリギリスも置かれていて楽しく目に映ります。 佐藤さんは幼い頃からお父様のお仕事の関係で「お引っ越しもあったけど、田舎ばかり住んでたのよ」と仰いますが、そうした田舎の原風景的なものが心の中に残っていて、こういった素敵な作品に反映されているのではないかと思います。 私も小さいころにこの山芋の蔓の種をとってお鼻につけて遊んだ記憶があり、この作品を見たときに懐かしく思い出しました。 そんな故郷を思い出してお話も弾みそうな要素が佐藤さんの作品にはよく見受けられて、そういったところもファンになってしまう理由のひとつです。 素朴な山郷の草花をモチーフにしてこれほどに華やかにお洒落に完成されるのもすごい事だと思います。 白地の上質な紬に花緑青色や淡萌黄色の緑が冴え冴えとして、牧歌的でありながら洗練されたお洒落感のある素敵な作品です。 【佐藤圭子】 1943年 栃木県安蘇郡葛生町に生まれる 父の仕事の関係で転勤が多く各地で自然に触れる 1963年 女子美術短期大学生活美術科染色コース卒業 テキスタイルデザイン助手などを務め 28歳のときに故・立花長子さんの工房に入る 現在 国画会会員 地の色は胡粉色「#fffffc color-sample.com」、 葉の色は花緑青「#00a381 color-sample.com」、 錆浅葱「#5c9291 color-sample.com」、 飴色「#deb068 color-sample.com」、 花の色は淡萌黄(うすもえぎ)「#93ca76 color-sample.com」、 山芋の色は江戸鼠「#928178 color-sample.com」、 赤「#e60033 color-sample.com」、 紅鬱金(べにうこん)「#cb8347 color-sample.com」、 キリギリスの色は黄緑「#b8d200 color-sample.com」 をご参照下さい。