紙布に花織絣袋帯
緯糸は和紙を細く切ったものが使用され、その緯糸も経糸も10種類以上の美しい色糸でグラデーションに染められたもので織られ、ある種偶発的に現れる色の交差の妙味を、うまく利用した楽しい作品です。
ただ民芸的な残糸織とはまた一味違い、経糸で大きく縞の様に色分けされた部分が全体をすっきりとした印象にしています。
古く紙布と呼ばれるものは、和紙のこよりや木綿に楮の繊維を巻きつけた物を使用していて、凹凸感がありますが、こちらの帯はどちらかというと和紙を揉んで丈夫にした紙子を裂いた様な物を緯糸にしているため、かえって上品な感じもします。
そしてポイントになる前太鼓とお太鼓の部分に、経糸と同じタイプの糸が、首里の花織に近い技法でアクセントに織り込まれていて、立体感をもたらしています。
普段用として贅沢でお洒落な一点です。
商品番号 o0332
紙布に花織絣袋帯
販売価格 有難うございました
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