ススキ丸紋にとんぼの図手刺繍丸帯
アンティーク
地銀通の絽に雲の模様を地紋の様に織り出した帯地に、手刺繍でススキを丸紋の形に描いて、そこに風を切って飛ぶとんぼの姿が縫い込まれています。
ススキを丸紋の形にデザイン化したことで、全体がリズミカルでシャープな印象になっています。
とんぼはカゲロウの名で呼ばれ、儚さを強調した繊細なタイプのものと、勝ち虫とも呼ばれ、強くたくましいものとして武具や武士の衣服の文様に好まれた時代がある様に、力強いイメージのものとの2通りに分かれます。
こちらの丸帯は、どちらかというと後者のタイプの勢いのある元気の良いとんぼで、帯としては珍しいと思われます。
それをススキの穂が適度にやわらげ、程よいバランスを保っている様です。
色使いはこの時代には少ないモノトーン調ですが、逆にシルエットの様に表されたことでイメージが膨らみ、秋の訪れを告げる季節感が漂ってくるようです。
この当時には大変斬新で目を引くデザインであったと思われます。
この時代、このタイプのレベルの高い丸帯はほとんど引抜結びの柄の配置になっています。
ご希望に応じてお仕立替や、切らない作り帯なども承ります。
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商品番号 o0398
ススキ丸紋にとんぼの図手刺繍丸帯
販売価格 有難うございました
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