腰巻裂写吉祥文様文唐織袋帯
この上なくおめでたく、福を呼び災いから身を守る文様として、古来より多くの人に好まれ親しまれてきた宝尽しの図柄の袋帯です。
近年の袋帯のテーマとしても大変多く用いられているのですが、こちらの袋帯は江戸時代の腰巻裂を連想させる雰囲気を持っていたので、ちょっと面白いと思い、ご紹介いたしました。
江戸時代の高貴な人々の正装は小袖を重ねて着る形でしたが、夏帷子を着て帯を結び、帯に植物の芯などのかたい物を挟み、そこに袖の部分を通して裾を引いて袖を通さず腰に巻いている様な形で着用したことから、腰巻と呼ばれている様です。
そのスタイルは何かの文献や時代のドラマなどで見られて、そういえばと思い出される方もあると思います。
その当時はほとんど刺繍によるものが中心ですが、こちらの帯も江戸時代の刺繍のふんわりとした風合いを唐織で、そして地の生地の質感も、とてもうまく表現されています。
その昔、高貴な人々に愛された意匠を復元された格調高い袋帯です。
フォーマル用として少し時代色のある古典の茶屋辻文様の訪問着などと合わされても個性的で素敵かもしれません。
お仕立上り。
(長さ)約4m35cm×(太鼓巾)31.3cm。
商品番号 o0596
腰巻裂写吉祥文様文唐織袋帯
販売価格 有難うございました |