楓取りに江戸裂文様絽刺夏袋帯
この時期、これから夏にかけてちょっとしたフォーマル系の装いでのお出かけを予定されている方が、夏用の袋帯をお探しになられる事がございますが、「銀座 かわの屋」では、今回の『夏の特選・今昔きもの』のイベントに紗袋帯や夏唐織の帯などを豊富に取り揃えております。
そういった中でも図柄も一際珍しく、品質的にも優れた袋帯を2点ご紹介いたします。
こちらは、絽刺に適した少し張りのある絽織の生地に、楓の葉をかたどった中に江戸裂の文様が絽刺しで描かれた、大変珍しい夏の袋帯です。
絽や紗などの薄い生地に、刺繍糸をすくってくるくると巻きつける様な刺繍で様々な模様を描く絽刺しの歴史は古く、そのはじまりは天平時代とも言われますが、江戸期にも盛んに行われ、あまり途切れることなく連綿と続けられてきています。
近年では、数寄屋袋や紙入れなどの小作品に見られる事が多いようです。
また、大正時代や昭和の頃には、別の絽の生地に刺した物を柄の部分だけ切り取って、アップリケの様に帯地や着物に縫い付けた物も見る事ができます。
こちらの様に、袋帯地そのものに絽刺しをした作品は少ないかもしれません。
黒地の夏の袋帯は、どちらかというとお洒落着的な要素の物の方が多く、フォーマル色のある品質の良いタイプは希少です。
夏の訪問着や附下、江戸小紋などに合わせて黒地をと思っていらっしゃる方にも、是非おすすめの一点です。
(長さ)4m30cm×(太鼓巾)30.2cm。
商品番号 o0712
楓取りに江戸裂文様絽刺夏袋帯
販売価格 有難うございました |