木版調金更紗模様名古屋帯
木版調の古い更紗の模様を復元された作品は個人的に好きな事もあり、色々と扱わせていただいておりますが、つくられた作家さんや時代によって色々な工夫があって見ていても楽しいです。
最近の木版染めは技術的にも高くとても精密で、古代のものとはまったく違う雰囲気を持っていますが、それぞれに人を惹きつける味わいと魅力があります。
こちらは古さを表すためか、少し不思議な質感となっている八寸名古屋帯です。
一つは麻と思われる糸と、もう一つは木綿と絹糸の絡んだ2種類の糸が双糸で撚りをかけずに並び、経糸にして織られたななこ織の様な生地に、柿渋の様なもので地を引き染めし、ポイントの部分に木版の花柄を染められています。
四角の模様の淵の網目と花は型染めの様で、弁柄の部分は手挿しとなっている様です。
そのラフなタッチと地染めのマットさ、そして生地の凹凸感などからも古色が現れているようです。
使いこなされると少し顔料がとれて違った表情が現れ、生地もこなれた柔らかさになり、きっと面白い味わいになるのではないでしょうか。
はじめは少し扱いづらいかもしれませんが、素敵な色使いでとても存在感のある帯です。
このままの色や風合いがお好みの方は、ご着用の際にあまり摩擦を与えずに使用される事をおすすめいたします。
とても個性的で珍しく、きっとコーディネートが楽しいおすすめの一点です。
(長さ)3m70cm×(太鼓巾)31.2cm。
商品番号 o0933
木版調金更紗模様名古屋帯
販売価格 有難うございました |