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アンティーク
魚の柄名古屋帯

久しぶりにアンティークならではの楽しい図柄の夏帯がご紹介できて嬉しく思います。
最近は、アンティークのもので図柄が良くてもなかなか実際にお使いいただけるコンディションのものが少なく、残念に思う事が多いです。
特に大正時代の名古屋帯の図柄はそのユニークさに目を見張るものがあり、色使いやデザインも大変モダンで驚かされるものがあります。
こちらはどこか深海を思わせる黒地に、とても勢いのある泳ぎ方のお魚たちが、図鑑の様にたくさん描かれています。
主役の様に中心に描かれているのは鯛などの日本的な魚ではなく、南の島で見られそうな雰囲気の大きなヒレのお魚で、強いて言えば「アカマンボウ」が見本になったのかと思われます。
その下には鯖、そして上には鱚でしょうか。本当に見ているだけでも面白いです。
色使いも個性的で、銀と青と赤に少しピンクも使われていたりして、とても立体的に織り出されています。
夏の暑さを吹き飛ばしてくれそうな、躍動感があって目にも楽しいおすすめの一点です。
アンティークで総丈が少し短かったため、手先から1mのところに無地の絽の別布を足して夏芯を使用し、軽くお使いいただきやすい形にお仕立替えをいたしました。