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梅の図手刺繍名古屋帯

赤味の強くない滅紫色をずっと深くした地色に、金駒糸でやや枝垂れる様に梅の枝が描かれ、そこに爽やかで凛とした印象の白梅が手刺繍で縫い取られた、風情のある素敵な名古屋帯です。
その白梅に華やかさを添える様に金糸でも梅の花が重なって刺繍されていますが、幹の部分の金糸とは違った風に見えるのでよく見てみると、お花の方の金駒糸は赤い絹糸でとめられていました。
そのため、同じ金糸を使われていても木の幹とお花がまったく違うものの様に見え、立体感が生まれている様です。
そんな細やかな心使いに、ちょっと嬉しい気持ちがします。
刺繍の帯にはよくある事ですが、前柄は片面のみの柄付けとなっていて、短冊と梅の花、そして小さな鶯が刺繍されています。
小紋や色無地、江戸小紋、または光沢のある紬類やお召織のお着物など、幅広くお合わせいただけます。
綺麗な色の帯あげや帯締めを合わせていただいて、春待ちな気分のお出かけには最適な、大変おすすめの一点です。
滅紫色（けしむらさきいろ）は「#33192b　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。