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花うさぎ模様友禅名古屋帯
志ま亀扱

上質な塩瀬の帯地が何とも言えないクリーミーな明るいベージュの淡黄色に染められ、その色と相性の良い苔色と草色の緑の濃淡、そして代赭色で草花が描かれ、そこに小さな白い兎が遊ぶ図柄がお太鼓に染められた、素敵な名古屋帯です。
「花兎」の模様は、お茶道具の名物茶入のお仕服などに金襴などで織られたものが用いれられ、名物裂としても有名です。
その他にも広く一般にも好んで使われ、また帯の図柄としてもたくさん取り入れられている図柄ではありますが、こういった素朴なイメージで野に遊ぶうさぎの姿として友禅で描かれているのもまた趣があって良いものです。
こちらの地色の淡黄色の明るさが程良く、塩瀬の生地とも非常にマッチして、まるでビスクドールのお顔の様に綺麗で魅力的です。
遊ぶ白うさぎが可愛く、春待ちの雰囲気を醸し出してくれていて、とても心の和むやさしい印象の帯となっています。
霞の様にも、地面の様にも見える渋めの金彩が、少し華やかな印象を与えてくれます。
初春の小紋や江戸小紋、附下、紬のお着物などと幅広くお合わせいただいて、街へお出かけいただきたいおすすめの一点です。
淡黄色（たんこういろ）は「#e5d382　WEB色見本　原色大辞典」を、
苔色は「#3c4c10　WEB色見本　原色大辞典」を、
草色は「#7b8d42　WEB色見本　和色大辞典」を、
代赭色（たいしゃいろ）は「#bb5520　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。