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「秋の虫」絞り染絽縮緬開名古屋帯
紬屋吉平

こちらの帯は、こっくりとした黒紅色が絞り染で白く染め抜かれている事で、その色が深みを増した素敵なものとなっており、同時に涼感も感じられます。
草の葉がアール型の弧を描いて、その上にバッタのようなマツムシのような秋の虫がちょこんと乗っています。
紬屋吉平さんのこのタイプの帯は2年前にも一度ご紹介させていただいた事がありますが、今回は少し違った図柄が偶然入荷いたしました。
本当にシンプルでありながら、初夏とまた秋口にお召しいただくには大変風情もあり、そして何よりお洒落心を感じられて、大人の格好良さがあります。
前柄は斜めの四角が市松の配置に杢目縫い絞りで染め出されたものとなっています。
帯締めや帯留などでのアレンジもしていただきやすいと思います。
夏向けのガラスの帯留なども良いですね。また少しクラシックなイメージで翡翠の帯留も素敵に合いそうです。
軽めの単衣のお着物と合わせていただき、初夏の装いをお楽しみくださいませ。
黒紅色は「#181419　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。