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萩に月の図夏袋帯
ぎをん斎藤

少し緑味のある透明なクリーム色の地に、枝垂れるように咲く萩の花と、それを通して向こうに見える上弦の月が描かれた、季節でいえば晩夏の情緒があふれる素敵な袋帯です。
縦に菱の地紋がかすかに見える張りのある紋紗の生地に摺金で描かれていて、月の部分だけが少し墨色がかった燻し銀の様な色になっていて、遠近感が感じられます。
シンプルな色使いでありながら、これほど雰囲気のあるものとなっている事はさすがのセンスによるものと思われます。
金彩ですが、基本的にはお洒落着用ですので、あまり絣などの強い柄ではない上布類のお着物や、明石ちぢみ、夏大島などとも綺麗にお合わせいただけそうです。
もちろん絽の小紋や江戸小紋、また生紬や紗の附下くらいまでお使いいただけます。
涼しげな風を感じるような、爽やかな夏の一点です。
クリーム色は「#e5e590　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。