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木の葉摺染め上布名古屋帯

少し珍しい夏の名古屋帯が入りましたので、ご紹介させていただきます。
こちらは宮古上布という事なのですが、経緯ともとても細い手績みの苧麻でとても綺麗に織られ、少し砧打ちされたような光沢のある上質の麻です。
モンステラの葉のような木の葉が、樺色から琥珀色までの濃淡で摺り込むように染められていて、一番のポイントに紅消鼠色が置かれた事で濃淡の図案に奥行きが感じられます。
一足早い紅葉を描いたようにも見えるのですが、地色の生成の美しさと重なって、この木の葉の下にはきっと清らかな水が流れているのではないかと思わされるような不思議な清涼感が感じられます。
素材の良さと持ち味も楽しめて、染めの柄も素敵でといった、このタイプの染めの麻の名古屋帯にはなかなか出合いません。
どんな上布類のお着物とも綺麗に合いそうですね。
夏を楽しむ素敵な着物姿を連想してしまいます。
是非一度ご覧いただきたい夏の逸品です。
樺色は「#7f3b26　WEB色見本　原色大辞典」を、
琥珀色は「#99602f　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。