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酔芙蓉と菊友禅名古屋帯
こうげい芥川扱

今年の春にご縁があって、こうげい芥川さんで扱われていたものが少しまとまって入荷し、色々とご紹介させていただいて、ご好評をいただきました。 少しずつですがまだ入荷しておりますので、引き続きご紹介させていただこうと思っております。
こちらは、さすがと思える個性的な色使いで深みのある渋いローズ・栗皮茶色の地に鶯色が冴え、芙蓉の葉が綺麗で活き活きとした印象に描かれた、染めの名古屋帯です。
時間によってお花の色が変わる事から「酔芙蓉」というお洒落な名前がついています。
朝のお花は白く、お昼頃からは少しお酒をいただいたようにほんのり赤く染まり、夕刻にはかなり赤の色が濃くなるからだそうですが、日本的な風流なネーミングですね。
こちらに描かれているのは午後のお花のようです。
近づく秋の気配のような印象の万寿菊のお花が後ろに描かれているのも素敵です。
そしてアクセントのようにカミキリムシがちょこんと立派な触角を広げて頑張っているような様子が可愛く見られます。
構図や色使いなどにもその個性が感じられる、こだわりの一点と言えるかもしれません。
秋にお楽しみいただける、おすすめのお洒落な名古屋帯です。
お仕立上り。
栗皮茶色は「#6d3c32　WEB色見本　原色大辞典」を、
鶯色は「#928c36　WEB色見本　原色大辞典」を、
薄葡萄色は「#a87eb2　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。