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蔦の柄茜染名古屋帯

少し前の時代のとても深い色になった茜染めの名古屋帯が入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。
古い建物の壁などにからまる蔦を連想するように、重なり合った葉が白く染め抜かれたもの、水玉のような絞りのもの、葉脈だけ豆絞りのものと3種類の模様で表され、変化のあるものとなっています。
以前住んでいた家の壁にも蔦が茂っていて、秋になると紅葉してとても綺麗でした。
そんな風景が浮かぶような素敵な色になっていますが、白山紬に染められたこの茜の色は年月を経てもなお透明感があり、草木染ならではの不思議な魅力にあふれています。
これほど無地部分が多い柄で、もし草木染ではなかったら、きっと少し息苦しさを感じると思います。
そういう点でもやはり草木染の良さと言いますか、人を引きつける力というものは素晴らしいなと改めて感じます。
色々な紬のお着物に綺麗に映えて、素敵な着こなしをお楽しみいただける事と思います。
ずっと見ていたくなるほどに綺麗な色で、また茜染の中でも少し珍しい図案と思われます。
ちょっと個性的な、この秋のおすすめの一点です。
お仕立替済。
栗梅色は「#4c1a0e　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。