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紫根染木綿名古屋帯

少し民芸的な草木染の帯を2点ご紹介させていただきます。
こちらはもう一点の名古屋帯とはまた違って、民芸的でありながら絞り染めの模様が幾何学ならではの均整の取れた美しさで、木綿にしっとりと染め込まれた紫根の色が透明感はそのままに年月を経て深くなり、素敵な味わいとなった一点です。
紫根染は茜染と同じく日本の染織文化の中では歴史が古く、昔から愛され続けています。
近年では着物や帯の染色にも取り入れられ、希少性の高いものとして大切にされています。
その独特の色合いは化学染料では出し得ないものと言えます。
何十回も繰り返し染められる事で初めてこの深い色になりますが、そのために白地と紫の境目の輪郭にと独特の暈しのような味わいが見られます。それも魅力のひとつです。
こちらは木綿に染められていますが、色々な紬のお着物と、もちろん木綿のお着物とも相性良くお合わせいただけます。
軽快な街着として色々と着こなしをお楽しみいただきたいおすすめの一点です。