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コンロンソウの花　絞りと友禅名古屋帯
日本工芸会正会員　木原明作

野に咲く草花を独特の技法で優しく力強く表現され、多くのファンの心を引きつける素敵な作品を数多く発表、数々の受賞を重ねられた木原明氏の名古屋帯の作品を2点ご紹介させていただきます。
空気が和らいできた頃に目にするとなんだかうきうきとした気分にさせられそうな、とても綺麗な浅紫色の地に可愛いお花をつけたコンロンソウが描かれた素敵な名古屋帯です。
このお花の名前が思い出せなくて色々と調べました。ユリ科のお花と思い込んで探しましたが、いくら探してもこの形の葉をつけたものが見つからなくて、よく考えてみたらアブラナ科でした。
割と日本各地の広い範囲で見られるようです。4月から5月頃に白いお花が咲いてとても可愛い姿が見られます 。
山野草は特別華やかな色や形ではありませんが、人知れず咲く可憐なその姿は見る人の心を和ませてくれます。
木原氏の作品を目にすると同じように草花のそのままの魅力が伝わってくる事がいつも不思議に感じます。
春の山里の風景を思い浮かべながらこんな素敵な色の帯を身につけられたらちょっと幸せな気分になれそうです。
浅紫色は「#997f95　WEB色見本　原色大辞典」を、
紺鼠色は「#44617b　WEB色見本　和色大辞典」を、
藤納戸色は「#5b55ab　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。