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首里道屯織紗名古屋帯
親川典子作　工芸染織むら田扱

今月の中旬くらいから、気温によっては皆様もそろそろ厚物の単衣に移りはじめるのではないかと思います。
そういった季節が移行して帯合わせに悩まれる時期のはじめから、来月以降のやや薄物になる時期までお使いいただけて、お洒落で高級感があり、また希少性の高さでも必見の名古屋帯を何点かご紹介させていただきます。
こちらは非常に撚りの強い細い糸で織られたもので、駒上布のような質感の珍しい名古屋帯です。
もう1点ご紹介しています、大人の可愛さを感じさせる同じ首里織の作品とはまた違って、黒に寄せた焦げ茶・檳榔子染色の深い色が透ける事によって涼感を感じさせられる、お洒落な大人のアイテムとなっています。
地色と同色の一段薄い色に挟まれた女郎花色の細い縞が目にも清々しく映ります。
凹凸のあるロートン織りの節が軽やかにリズミカルに感じられ、初夏に向けての装いのイメージが楽しく膨らんできそうでなんだかわくわくします。
厚物よりも盛夏に近いやや透け感のある単衣、たとえば夏大島や明石縮のお着物などとよく合いそうです。
またこちらは盛夏までお使いいただけますので、夏場には生成りの無地の上布と合わされて究極のお洒落をお楽しみいただくのも素敵です。
夏のお着物ライフには少し工夫も必要ですので、せっかくなら大好きなものを身に着けたいですね。
そんな意味でも最高のお洒落をお楽しみいただきたい、そして長い歴史を持つものならではの存在感が感じられるおすすめの一点です。
未着用品。証紙有。
檳榔子染色（びんろうじぞめいろ）は「#332a29　WEB色見本　原色大辞典」を、
女郎花色は「#f2f2b0　WEB色見本　和色大辞典」をご参照下さい。