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更紗模様生紬名古屋帯

今月の中旬くらいから、気温によっては皆様もそろそろ厚物の単衣に移りはじめるのではないかと思います。
そういった季節が移行して帯合わせに悩まれる時期のはじめから、来月以降のやや薄物になる時期までお使いいただけて、お洒落で高級感があり、また希少性の高さでも必見の名古屋帯を何点かご紹介させていただきます。
こちらは生成りの生紬を使ってお太鼓部分にエスニックな更紗の模様が大胆に染められた、少し透け感のある単衣の時期に重宝しそうな名古屋帯です。
ペルシャ花文のような図案が南国的な色使いで描かれていますが、その線の細さと点描の細かさにはどちらかというと古いヨーロッパ更紗などに見られる銅板更紗のような印象を受けます。
繊細な描写と大胆な色使いがバランス良くこなされて、とてもお洒落な一点となっています。
地染めの鶸色の部分も手描き調になっていて水彩画のような透明感があり、部分的に挿された紺碧色とのコントラストがとても綺麗です。
塩沢紬や白鷹お召、大島紬など単衣のお着物にもよく合いそうですし、淡色系のものでしたら袷のお着物ともお使いいただけます。
櫛すき織などの3シーズンの織りの帯と同じ感覚で幅広い季節にお召しいただけると思います。
ちょっと元気良くお出かけできそうな、気分の盛り上がるおすすめの一点です。
鶸色は「#b3ac30　WEB色見本　原色大辞典」を、
深紫色は「#493759　WEB色見本　和色大辞典」を、
紺碧色は「#006399　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。