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斜格子に花の柄麻名古屋帯

ここのところ東京ではまたまた気温がぐっと上がり、夏支度に慌ててしまいます。
週明けにはまた上がり下がりがあるようで、お洋服でも今日は何を着ていきましょうと悩んでしまいますね。
お着物も気分はすっかり夏になって、麻のものや薄物が気になりはじめます。
そんな季節にぴったりの夏の名古屋帯を何点かご紹介させていただきます。
こちらはおそらく小千谷か越後の細い麻の糸で織られた帯地に、このタイプの夏帯の柄としては少し珍しいと思われる幾何学の模様が染められた名古屋帯です。
太い斜めの線が格子を構成していて、その中には可愛いお花が描かれています。
その線はフリーハンドのロウケツ染めの様にも見え、幾何学模様でありながら楽しい味わいのあるものとなっています。
白い線で囲まれた菱形の中は緑味のあるグレー・藍海松茶色で染められ、その中の葡萄鼠色と紺桔梗色に色付けされた可愛いお花とのコントラストがとてもお洒落です。
シックで濃い目の色使いですが、麻地に染められているため透明感があり、あまり重くならずにさらりとした質感で適度な華やかさと清涼感が生まれています。
お太鼓の返しの部分は薄い紺鼠色となっています。
麻のお着物にはもちろん、夏大島や夏紬のお着物にも素敵にマッチする事と思います。
夏の街へのお出かけに最適な、大変おすすめの一点です。
未着用品。
藍海松茶色は「#33332c　WEB色見本　原色大辞典」を、
葡萄鼠色は「#704f62　WEB色見本　和色大辞典」を、
紺桔梗色は「#333d80　WEB色見本　原色大辞典」を、
紺鼠色は「#8fafcc　WEB色見本　原色大辞典」をご参照下さい。