【商品説明】
旧暦の9月9日は重陽の節句です。
「九」という数字は末広がりの「八」よりさらに多い奇数の一番大きい数字である事や、奇数がもともとおめでたい数字でありそれが重なる日である事から「重陽の節句」と言われ、奈良時代頃中国から伝わってきた後宮中などで菊のお花を愛でたり、菊の花の薬用を使って長寿を願ったりという風習が始まったようです。
それにちなんだ事柄を調べてみましたら、古い歴史がある事もあり、長い年月の間で形を変えながら地域によっても様々な形で受け継がれているようです。
旧暦の9月初旬は現代の暦でいえば10月の中旬になる事から、秋の豊作を祝う行事と重なっていったところもあるようです。
おくんち(お9日)という九州の有名なお祭りもあります。
永遠に良い事が続き、災いが起こりませんようにという思いはいつの時代も変わらないみんなの願いでもあります。
こちらは色々な形をした菊のお花がたっぷりとした織りで表された洛風林さんの袋帯です。
萬壽菊、乱菊、大菊、松坂菊などが葡萄茶色と銀朱色の濃淡や瑠璃紺色と留紺色の濃淡、そして菊のお花の代表といえる白い美しい姿で織り出されています。
とても見ごたえのある素晴らしい袋帯です。
洛風林さんの帯としては少し古典の要素が強いものは珍しいかもしれませんが、そこはさすがのセンスで、躍動感のある模様を一見するとアンティークのような、古典のようで実はモダンな色使いとデザインでまとめられているように見えます。
黒地のお着物と合わせるのも素敵でしょうし、この色使いですとグレーやベージュ系など色々なお着物に載せてみられると意外なコーディネートを体験できて、普段と違った着こなしをお楽しみいただけるのではないでしょうか。
ちょっと目を引く素敵な個性を持った、秋におすすめの一点です。
銀朱色は「#c85554 WEB色見本 和色大辞典」を、
葡萄茶色(えびちゃいろ)は「#6c2c2f WEB色見本 和色大辞典」を、
瑠璃紺色は「#264780 WEB色見本 原色大辞典」を、
留紺色(とめこんいろ)は「#17284d WEB色見本 原色大辞典」を、
革色は「#29332e WEB色見本 原色大辞典」をご参照下さい。 |