【商品説明】
11月に入り、東京ではここのところ急に気温の低い日が続いています。
そうなってきますと、なんとなくこっくりとした色のものに目が行くのは不思議です。
そんな季節に、深い色の染めの帯を何点かご紹介していきたいと思います。
こちらは少しだけ節のある濃藍色に染められた紬地に、とても大きな菊の模様が疋田の模様で染め出され、その傍らにたくさんの花が咲き乱れた図案のちょっとユニークな染めに刺繍の丸帯です。
図案としては寛文小袖に取材したものかと思われますが、大胆な構図になっていて、お太鼓に出るのは可愛いお花の集合の部分になります。
色とりどりに、それでいて全体的に抑えたシックな調子の色使いで描かれていて、コーディネートには取り入れていただきやすいのではないでしょうか。
この模様で、染めと刺繍使いで藍色地というのもまた妙味があります。
疋田は少しグレー味のある金の摺り染めで描かれ、桜の花の白橡色や菊の花の鶸茶色とリンクして面白い効果があります。
梅の花の薄縹色の青がすっきりと目立って、輪郭には白い刺繍が施されているのも素敵です。
お召しいただいた際にも、遠目にも目を引く着映えのするデザインと思われます。
絵羽紬などの少し気の張るタイプのお着物にもボリューム感があって良いかもしれませんし、もっとお気軽に縞や格子の紬類とも合うと思います。
個性的に色々な着こなしをお楽しみいただけそうです。
未着用品。
地色は濃藍色(こいあいいろ)「#0a1533 WEB色見本」を、
菊の花は紅樺色「#803b32 WEB色見本」、滅紫色(けしむらさきいろ)「#594255 WEB色見本」、鶸茶色(ひわちゃいろ)「#8c8861 WEB色見本」を、
梅の花は薄縹色(うすはなだいろ)「#324f66 WEB色見本」を、
桜の花は白橡色(しろつるばみいろ)「#cbb994 WEB色見本」、桑染色「#b79b5b WEB色見本」をご参照下さい。 |