【商品説明】
気温も下がってきてますます深まる秋に、個性的な名古屋帯を何点かご紹介させていただきたいと思います。
赤味のない紫系のこげ茶・滅紫色の地に、斜め格子に灰白色で細やかな線がまるで迷路のように見える図案が手描きのロウケツ染めで描かれた、紬地の二部式名古屋帯です。
お太鼓の部分には大きな四角が取られ、その中にディフォルメされた花唐草の模様が描かれています。
まわりの細かな線は波の模様のような、雷文のような渦で埋め尽くされています。
こちらと色は違いますが、以前に好んでよく扱っていたラオスやタイ北部のモン族の蝋纈染めの藍の布を思い出しました。
趣味人のリクエストに応えるように、その雰囲気を盛り込んで作られたものかと思います。
ただこちらは染め方が少しユニークで、おそらく模様をはっきりとロウケツ染めで染めた後に、石摺りのような技法で上からさらに染め、かすれた調子を上手く出しているようです。 全体もそうなのですが無地の部分を見ますと、経緯の糸の節を活かした味わいが感じられます。
この地色ですと結城紬でも大島紬でも作家ものの個性的な作品でも、色々なお着物と合わせていただきやすいと思われます。
また上級者好みのレアなセレクトといった雰囲気でとても素敵なお洒落さがあふれ、装いをワンランクセンスアップしてくれそうです。
個人的にも、お気に入りの着物に合わせて着てみたいと思えるおすすめの一点です。
滅紫色(けしむらさきいろ)は「#362533 color-sample.com」を、
灰白色(かいはくしょく)は「#EFE8D7 color-sample.com」をご参照下さい。
|