【商品説明】
浦野理一氏は、日本の伝統的な染織品の研究を長年続けられ、その著書も非常に多く、また染織作家としては長年の研究からの情報に加えて独特の視点で多くの復元もされました。
古い染織品の魅力を充分に味わえ、なおかつ実際に着て楽しめるものとしてのお着物や帯地など数多くの作品を世に発表され、昭和の有名女優さんなどが好んで身につけられたその姿は映画やミセスなどの雑誌の巻頭を飾り、憧れのアイテムとして多くのファンを魅了しました。
こちらは明治期の木綿の藍の型染に取材したものと思われる、大ぶりな牡丹唐草が染め出された経節紬の名古屋帯です。
藍色の牡丹の花も、葉に染められた藍の色も、微妙に濃淡が施され、それによって全体が奥行きのあるものとなっています。
花の中心の退紅色のピンクもやはり古い型染に見られるような色となっていて、氏のこだわりを感じられます。
それでいてただ古いものを復元しただけというのではなく、都会的なモダンさを持っている事が不思議です。
そのため、近年の作の工芸的な紬のお着物にも素敵に合います。
時代的に総丈が短かったので、胴の下になる部分に藍染の木綿の生地を足してお仕立替えをいたしました。
花の色は濃藍色「#11233D color-sample.com」、紺色「#1D3156 color-sample.com」、退紅色(あらぞめいろ)「#CB8584 color-sample.com」をご参照下さい。 |