【商品説明】
季節を彩るようなモチーフの帯を色々とご紹介させていただいております。
枇杷には初夏のイメージもありますが、こちらは少し節のある紬の九寸名古屋帯ですので、早めにご案内しようと思いました。
潤色の地に、柄の部分は明るく白く暈し染めをされて、まるで実物をスケッチした水彩画のように繊細なタッチで描かれています。
京友禅でその品格のある作品に定評のある上野街子さんの工房「清染居」の名古屋帯の作品です。
葉の色が絶妙で、墨黒の蝋色から黄色味のある緑・青白橡色まで多色で色付けされ、真ん中の実はふっくらとした飴色で、まるで手に取れるかのように描かれています。
どこかのお屋敷のお庭から塀の外にまで枝が伸びて実がこぼれそうになっているような様子をいつか見たような記憶がよみがえりました。
枇杷はお茶にされたり、身体に直接貼ったりと薬効があり、古くから縁起の良いものとされて、よくお庭に植えられていたようです。
まったくの余談ですが、以前京都のお料理屋さんのご主人が、中の大きな種を集めて甘く煮たものを出してくださった事があり、それが栗のように甘くて驚きました。一度真似をしてやってみたいと思っていましたが未だ実現しないままです。
はっきりとしたモチーフのものはまたお話の種も尽きません。
それを身に着ける楽しさを体験していただけたらと思います。
地の色は潤色(うるみいろ)「#c8c2be color-sample.com」を、
葉の色は青白橡色(あおしろつるばみいろ)「#76806b color-sample.com」、
深川鼠色「#5c6659 color-sample.com」、
蝋色「#2b2b2b color-sample.com」を、
実の色は飴色「#deb068 color-sample.com」をご参照下さい。 |