【商品説明】
縞が網代のように組み合う形で織り出され、それが大きな市松のように見える生地がグレー味のある藍・褐返色が染められています。
お太鼓の部分には大きな丸の模様が染め抜かれ、その中に曼荼羅の模様が木版で摺り染めされた名古屋帯の作品です。
川端美朝さんは更紗の魅力に引き付けられ、そのルーツである古代印度更紗の研究を続け、何度もインドを訪ねて古代の文様の版木を入手し、古代印度木版更紗の復元に成功。
それを活かしたひとつの個性あるジャンルを確立されました。
木版更紗という広く使われている技法を用いていながら、一目見て川端作品である事がわかるというのは、独特の優れたデザインや個性的な色使いによるものかもしれませんが、素晴らしい事だと思います。
この深い藍色に浮き上がるように染められた曼荼羅の模様が、帯の形になった時にもぐっと存在感を発揮して素敵なものとなります。
モノトーンのような同系の色使いですのに、これほどまでに模様がはっきりと目にとまり、お洒落な印象となるのはさすが作者の技だと思います。
深まっていく秋には茶色系や藍色系のお着物と合わされると良いですし、春には淡色系のお着物とも綺麗に合いそうです。
小物使いなど個性的なアレンジで大人の洗練されたお洒落さを演出できる、おすすめの一点です。
地の色は褐返色(かちかえしいろ)「#203744 color-sample.com」、
模様の色は藍墨茶色「#474a4d color-sample.com」、
紺色「#1f3466 color-sample.com」をご参照下さい。
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