【商品説明】
春に種をまき、夏に花を咲かせる最上紅花は、とげが鋭いため朝露に濡れている時間に花を摘み取るのだそうです。
摘み取られた花は、水洗いの後揉まれて醗酵したものを臼で引き、小さな丸い形にまとめられ「花餅」がつくられます。
そうした紅花の染料のもと「花餅」を使って真綿が染められますが、他の草木染の染料と混ぜ合わせるなどして自在に多彩な色に染められます。
こちらは明治初期から続く新田さんの工房で染められた紅花染の袋帯です。
片面は紅花染らしい黄色と藍色が混ざった薄紫色と、ニュアンスのある暈し染の色で織られた吉野格子です。
もう片面は三角の形が交差して面白い色合いを醸し出す板締め絞りの模様となっています。
草木で染められた真綿糸ならではの光沢が美しく輝いています。
型絵染や紅型染めなどの模様のインパクトのあるお着物にも楽しくお合わせいただけますし、絣や縞、そして無地感覚の紬類とも素敵にお合わせいただける事と思います。
静かな佇まいの中にキラリと個性が光る、上質さのあふれるおすすめの一点です。
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