【商品説明】
これからの季節にお召しいただきたい、少し珍しいタイプの袋帯をご紹介させていただきます。
日本の上代裂の中でもいまだ謎が多いとされる夾纈染は、凸と凹の二種類の板に生地を挟んで板締め染めをされたのであろうと言われていますが、多色の場合はその色付けがどういう方法でなされたのかという事については諸説あるようです。
そんな古代の染織品のひとつ「正倉院夾纈のあしぎぬ(「あしぎぬ」は正式には漢字表記)」を彷彿とするような模様の美しい袋帯です。
ゆらゆらとした地の櫛すき織がその風情を醸し出して、実物を見るような錯覚を起こさせます。
大きく表された天平華文の図案は大胆で、その模様の輪郭のぼやけた様子もそれらしく目に映ります。
裏地の地紋もやはり正倉院裂の代表的な「樹下鹿鳥文様」が取り入れられているこだわりにも驚かされました。
全体にパステルトーンで透けるような色調がやさしく、品格のあるものとなっています。
金の帯芯を使用されているのですが、それが紗合わせのお着物のように動かれるたびに少し光って見えます。
さらに所々に金の摺箔が施されていて、その両方がリンクして素敵な輝きが現れ、帯としての豪華さを増しているようです。
古代へのロマンと現代的なセンスの良さが融合した、素敵なおすすめの一点です。
地の色は古代紫色「#634466 color-sample.com」、
模様の色は蒸栗色「#EEE2C2 color-sample.com」、
支子色(くちなしいろ)「#D3B15B color-sample.com」、
錆浅葱色「#4A807B color-sample.com」、
唐紅色(からくれないいろ)「#D14F5E color-sample.com」をご参照下さい。
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