琵琶は古い歴史のある楽器で、東アジアから中国を経て、奈良時代に日本に渡ったとされています。
正倉院御物の中にもインドから伝わったとされる有名な「螺鈿紫檀五絃琵琶」(らでんしたんごげんのびわ)があります。
その琵琶糸の制作は非常に手間と技術を要するもので、生糸を何十本も濡らしながら合わせて、念入りに強い撚りをかけ、そうしてできた鉄鋼線のような糸を練り、さらにまた時間をかけて撚り戻しほどきます。
非常に根気と技術が必要となる作業です。
そのほどかれた糸は波状になっているため、シボをむらなく出すため2本引きにしたものが緯糸に使用されます。
それがこの綺麗なうねりのような表情と光沢をもたらしてくれるのだと思います。
こちらは温かみのある卵色・枯草色の無地がとてもきれいで、使われるほどにしなやかになじんで独特の質感になっていきます。
お写真などに写られましても、前柄の無地がシボとともに光沢を放ち素晴らしく、目に留まります。
やわらかい素材のお着物でも、紬やお召織のお着物でも、柄のあるお着物でも、素敵にお合わせいただけそうです。
希少性の高いお洒落なおすすめの一点です。
未着用品。
枯草色「#ccc57c color-sample.com」
をご参照下さい。
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