【商品説明】
手漉き和紙ならではの生成りの色の地に、黒橡色の茶色の濃淡の3種類の縞で構成された間道手の縞模様が均整の取れた美しさを見せてくれる、紙布の八寸名古屋帯です。
東北地方、山陰地方、そして宮城県南部の白石地方では古くから紙漉きが行われ、それを使った紙布や紙子を使った衣類や小物がつくられてきました。
紙布は、手漉きの和紙を5mmくらいの幅に切ったものを糸車で撚りをかけて一本の糸にし、それを緯糸にして織物にされたものですが、紙でありながら耐水性もあり、丈夫で軽く着心地の良さには定評があります。
別でご紹介させていただいております琵琶糸の帯もそうですが、やはり手仕事の積み重ねで実現するものが持つ力を感じずにはいられません。
『機械文化の波が狂気のような早さでこの日本列島を包んでしまったときいまだに完全な手作業でかすかに息づいているものがある。
厳冬・寒冷の水の中で手のきれるような思いをしながら漉く紙、日本で生まれ育ったものの美しい和紙の姿である。
温かく清らかで丈夫な和紙をつかって織った紙布は人の心をやわらげてくれるだろう。』
出羽の織座
こう書かれたお手紙が添えられていましたが、厳しさと温かさが混在するようなこの素敵な織物は、底から輝くような独特の素晴らしい光沢があり、身に着けてみたい、大切にしていきたいと思わされる魅力があります。
是非実物を手に取ってご覧いただき、ご実感いただきたいと思います。
地の色は象牙色「#f8f4e6 color-sample.com」、
縞の色は黒橡(くろつるばみ)「#544a47 color-sample.com」
茶鼠「#a99e93 color-sample.com」、
をご参照下さい。
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