座繰りの赤城紬の生地が生成り色のベージュ・象牙色と墨黒の黒に染め分けられ、その境目が鈍色の細かな疋田模様に染められて波を表して、葦の茂る水辺に浮かぶ小さな舟が描かれた情緒溢れるしょうざん製のお洒落袋帯です。
桜の花も散らされ、春ののどかな空気感が感じられますが、シックなワントーンで染められていて季節的にはもう少し広い時期にお使いいただけそうです。
小舟の銀煤竹色の地に、少し紅を刺したように蘇芳香色が暈しで挿されている色使いが、江戸時代の友禅を見るような古色然とした雰囲気もあり、また非常に細かい金糸で縁取りをされたところもとても素敵に目に映ります。
この色使いですと、絣の模様のあるものでも、無地感覚のものでも、工芸的な作家物でもいろいろな紬のお着物とお洒落にお合わせいただける事と思います。
白と黒のメリハリと、たおやかな友禅の優しさが絶妙に溶け合った素敵なおすすめの一点です。
地の色は象牙色「#f8f4e6 color-sample.com」、
黒「#2b2b2b color-sample.com」、
疋田の色は鈍色(にびいろ)「#727171 color-sample.com」、
舟の色は銀煤竹(ぎんすすだけ)「#856859 color-sample.com」、
蘇芳香「#a86965 color-sample.com」、
桜の色は濃色(こきいろ)「#634950 color-sample.com」、
榛色(はしばみいろ)「#806e4a color-sample.com」、
藤煤竹(ふじすすたけ)「#5a5359 color-sample.com」
をご参照下さい。
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