利休色に段変わりに利休白茶色の暈しが入れられた地に、4色の糸で吉野格子の模様が織り出された袋帯です。
分業が主流の西陣織物の世界では珍しく、工房で全行程をこなされ、完成される織座くれはとりさんの作品で、西陣の織り手の第一人者でもある曽根武勇さんを中心として若手の育成や挑戦の場所として始められた工房です。
地織の暈しの出し方にも吉野格子の構成にも独自の工夫と技術をもって織られていますが、それは他では真似の出来ないものだそうです。
以前お会いした時に「西陣織は大きく約13種類に分類されますが、ビロード織以外は全部できますよ」と断言される曽根さんはとても格好よく見えました。
見えないところにも高い技術による緻密な手作業が繰り返され、ひとつの作品が出来上がりますが、そうして完成したものは個性的で存在感があり素晴らしいと事が作品を見るとわかります。
フォーマルのお着物から紬系のお洒落着まで、活用範囲の広い吉野格子は人気がありますが、そんな中でも独特の色使いと質感がお洒落で大変おすすめの一点です。
地の色は利休色「#8f8667 color-sample.com」、
利休白茶「#b3b39f color-sample.com」、
吉野の色は鉄紺「#101033 color-sample.com」、
革色「#29332e color-sample.com」、
似せ紫(にせむらさき)「#33232a color-sample.com」、
梅幸茶「#887938 color-sample.com」
をご参照下さい。
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