【商品説明】
水上勉氏の小説「湖の琴」の舞台にもなった近江余呉湖の琴糸は歴史が古く、現在では化学繊維にとって代わられ生産量も激減していますが、大音の琴糸、西山の三味糸として有名です。
喜多川平朗氏や宮島勇氏も一番細い三味糸を使用して作品を作られています。
日本最古の羽衣伝説もあり、古くから染織品との関わりも深く、どこかロマンを感じられて一度訪れてみたい場所の一つでもあります。
春蚕だけを使い、その15個の蚕から作られた非常に撚りの強い琴糸を経糸に使い、熟練の技で強い打込みによって織られた、出羽の織座製の八寸名古屋帯です。
強い撚りのかかった琴糸の性質をうまく出された大きなうねりの様なしぼが楽しく、それは実際にお召しいただきますと、独特の糸質からなる光沢とそのしぼによって他の織物にはない表情が現れます。
一番濃い部分は薄香色、一番明るい部分は象牙色となっていて、それが何段階にも暈されて綺麗なグラデーションを生んでいます。
そのグラデーションが琴糸織ならではの光沢と質感によってなんとも言えない世界を広げていますが、きっといろいろなお着物に寄り添ってお洒落にコーディネートしていただけると想像できます。
今回は偶然2点入荷してのご紹介となりましたが、非常に希少性の高いものです。
どこか温かみのある暈しの色使いが素敵な魅力を放っているおすすめの一点です。
薄香「#f0cfa0 color-sample.com」、
象牙色「#f8f4e6 color-sample.com」
をご参照下さい。
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