かつて琉球王朝が栄え、首里が王府であった時代より、琉球の染織品はその多彩さでも技術のレベルの高さでも、世界中探しても類を見ないほどの高度なものであった事と思います。
戦争を挟んで途絶えてしまったものも多く、現在ではその一部が多くの人々の手によって研究、復元され花開いていますが、そういった作品を垣間見るだけでも感動させられる事を思えば、王朝時代には想像もつかないほど素晴らしいものがつくられていたのであろう事が想像できます。
その染織品の歴史の中でも代表的なものの一つである花織ですが、17世紀中盤に浮織が中国より伝わり、それが変化していったもののようです。
その中でも献上品的なものであった首里の花織は別格に技術も高く、たくさんの種類の技法を持っていたようです。
現在では、人気がある事からも各地で花織が織られていますが、何故か首里の花織だけは独特の個性があり、それとわかるものを見る事ができます。
こちらはちょっと個性的な作品で、地の織りだけでも8色くらい使われていて、それだけでもすごい事なのですが、さらに陰影が感じられて、また花織の糸にも明るくビビットな色が使われていて、キラキラとした輝きのある素敵なものとなっています。
インパクトのある帯、特に多色使いのものは意外とお着物合わせがしやすいので、色々なお着物に載せていただき、個性を演出するコーディネートを見つけて楽しんでいただきたいおすすめの一点です。
地の色は藍色「#165e83 color-sample.com」、
松葉色「#55663c color-sample.com」、
黒「#2b2b2b color-sample.com」、
葡萄色(ぶどういろ)「#594461 color-sample.com」、
葡萄色(えびいろ)「#640125 color-sample.com」、
花織の色は紺碧「#007bbb color-sample.com」、
深緋(こきひ)「#c9171e color-sample.com」、
緑黄色「#dccb18 color-sample.com」
をご参照下さい。
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