グレー味のある焦げ茶・黒橡色の引箔の地に、金糸、銀糸で三角の鱗模様が段に織り込まれ、大きな雪輪の模様が散らされ、その中に色とりどりに松や梅、そしてお花の模様が織り出された、豪華な印象の洛風林さんの袋帯です。
雪輪の模様の中のきっぱりとした色使いとは対照的に、地の引箔の部分は古色然としたかすれた風合いが織り表されているのが面白く感じられます。
松の模様が織られている雪輪のふちの冴え冴えとした青緑色や、古代紫色とのコントラスト、桃花色の箔の糸がアクセントとなっているところなどに洛風林さんらしさを感じられ、デザインにもとてもバランスの取れたお洒落な帯だと思います。
フォーマルの訪問着や附下のお着物とお合わせいただきますと、個性的で素敵な装いをお楽しみいただける事と思います。
地の色は黒橡(くろつるばみ)「#4d4441 color-sample.com」、
模様の色は古代紫「#654366 color-sample.com」、
青緑「#008075 color-sample.com」、
淡萌黄(うすもえぎ)「#6f9959 color-sample.com」
をご参照下さい。
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