柿渋で染められた少し張りのある生紬の生地に、絞り染めで大きく藤の花が染め抜かれ、墨で模様が入れられた、辻が花染めの技法に沿って染められた九寸名古屋帯です。
辻が花染めは比較的淡い色のものや、華やかなタイプのものをよく目にしますが、こちらのような渋い色使いのものは少し珍しいと思われます。
この色合いの帯はいろいろなお着物とお合わせいただきやすく重宝します。
別でご紹介しています竹の模様の本場結城紬や、反対に淡い色の紬のお着物などに合わせていただくのも素敵です。
藍系のお着物にも、ベージュ系やグレー系、もっと白っぽい紬のお着物などにもよく合うと思います。
模様と色にちょっとインパクトがありますので、名古屋帯ですが、帯としても存在感があるのではないでしょうか。
古い辻が花染めを彷彿させるような古色も感じさせる、お洒落なおすすめの一点です。
地の色は憲法黒茶「#241a08 color-sample.com」、
模様の色は渋紙色「#805840 color-sample.com」
をご参照下さい。
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